夢中になれるって羨ましいこと

ルセラフィムの新しいミニアルバム、CRAZY。単語が持つ2つの意味、「狂っている」と「夢中」が両方使われているのが好きだ。

I’m crazy for feeling more(もっと感じたい)
夢中になれるって羨ましいこと
Cause you’re in love(だって恋してるってことだから)
What’s crazier than loving more?(もっと愛することよりクレイジーなことって何?)
夢中になれなかった my youth(若い頃の私)
Still beautiful(今でも美しいよ)

LE SSERAFIM Crazier

30代になって文学専攻で大学院に行くって、結構狂ってるよなあと思っていたところだった。夫は「頭がおかしいのは今に始まったことじゃないじゃん」と言う。まあそうなんだけど、若い頃、友達に「ちょっと変な人だね」と言われていたのとニュアンスが違う気がする。人に話したときに、「仕事はどうするの?」とか「へえ~(今から?)」で返されるのは、なんかもっと生ぬるい風が吹く感じだ。

教員にはならないけれど、博士課程には興味がある。もう仕事はあるから、在学中に就活はしない。本当に研究だけしに行く。大学卒業後にそのまま院進していたらできなかったこと。ずっと希求していたこと。

普段はがむしゃらに勉強しているのに、ふと、他人からどう見えるんだろうという不安がやって来る。

そんなときに聴いたCrazier。深く感じ入った。若い頃は、精神的にも経済的にも、勉強に夢中になれなかった。土台が整った今、夢中になれるってすごいことだ。きっと、私にはぴったりのタイミングなんだと思う。他の人のようにストレートで院進できなかったぶん、経験できたことはたくさんある。院進できたとして、卒業できたとして、人と進路が違ってもいい、それが私にとっての正解なのだ。昔の自分から見たら、きっと今の自分は羨ましい。