友人のウェブサイトと、友人と一緒に始めるプロジェクトのウェブサイトを作っている。
ウェブサイトに使う写真は、夫に撮ってもらう予定。彼はカメラが好きで、バイトも写真屋だったこともあり、撮るのがうまい。証明写真はともかく、デザインワークで使う写真にはディレクションが必要なので、私がディレクター兼カメラアシスタント、彼がカメラマンのタッグを組む。ディレクターだけだと技術がない。カメラマンだけだと何をどういう意図で撮っていいのかわからない。
私はプロジェクトを企画して彼と協働するのが好きだ。補完関係は私たちの日常に当たりまえにあるけれども、プロジェクトのときの彼はいつにもましてかっこいいのだ。スイッチが入ったときの鋭さ。私との協働だけで出しているであろう柔らかさ。仕組みやコツの説明をいとわない親切さ。好きなものへの愛情を隠さない感じ。「ぼく、すごいでしょ」と技術力を自慢してくるユーモア。
彼のそばにいるには、いつまでも同じ自分でいてはいけない。彼が日々、コンピュータやカメラ、音の知識をアップデートしているように、私も新しいことを学び、挑戦し、彼と協働できる人でいなければならない。私が彼との協働を楽しいと思っているように、彼も私との協働を楽しいと思ってくれていたらいい。