New Essays Every Monday
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かがやくとよいとおもう
だいたい誕生日の2週間くらい前から誕生日の翌日まで、フラッシュバックが強くて体調不良になる。気持ちの上がり下がりが激しいというよりは、なめらかに水中に沈んでいく感じで、いつのまにか体の消化器系が悪くなり、免疫が落ちる。本の文字を追うどころか、うまく座ってすらいられない日々が続く。
誕生日には、ダイヤモンドのピアスを買ってもらった。ブーケをもらった。シャンパンと簡単な料理で夕食にした。いやはや、今年の春はおかげさまで無事に乗り越えられそうなどと夫に話しながら1日を終えた。
翌朝、彼のお弁当だけ作って二度寝した。お昼、「いただきまーす」とLINEが来た。直前まで寝ていたので、自分の昼食に迷う。その意味で「わたしどうしようかな」と返した。「かがやくとよいとおもう」と届いた。
もらったピアスをつけてかがやく。私はそうしているだけでよいのかもしれない。私のかがやきに幽霊がやられてしまえばいい。私はかがやく。
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軽率に切る
連続勉強記録が嫌いだ。勉強系のアプリに入っているのが、いらない。そんなことをやってくれなくても私は続けられる。存在していいから、せめて非表示を選ばせてほしい。限られたスペースの一部が、連続記録に充てられているのがいやだ。非表示にできないアプリを使うときは、思い立ったとき、たとえば17日連続記録ができあがっているときに記録を切る。次の日に起動させない。連続記録が達成要件に入っているようなバッジはもらえない。いらないから問題ない。
ブログは毎週月曜日の更新にしているけれど、無理しない。体調不良は仕方ない。どんなにリズムよく毎週続いていても記録を切る。
ポッドキャストの更新について、相方のひなさんと今日話しあった。事情があり、もしかすると今後、収録できずに止めてしまうことがあるかもとのことだった。止めればいいじゃんと思った。それで誰かに怒られるわけではない。大丈夫になったら再開すればいいだけの話。
続けることで得られる満足感や自信、切迫感、自動操縦感が欲しくない。人からモチベーションを上げてもらいたくない。私は自分で選んで今日何かを行い、何かをやらないことを決めた。それだけでいい。
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ぼくらの仕事の仕方
私(デザイナー)の仕事の仕方:
先方「1ヶ月でお願いします」
私「わかりました」
1週間で7割を作る
2週間で細部を詰める
残りの1週間で見なおし、納期少し前~締め切り通りに提出する。夫(ソフトウェアエンジニア)の仕事の仕方:
半年くらい先を予期して、必要そうなものを作っておく
~~~時間の経過~~~
上司など「○○を作ってほしいんだけど」
夫「わかりました」
(もう作ってあるとは言わずに)「納期はどれくらいですか」
上司など「1週間くらいかな」
夫「わかりました」
とはいえもう作ってある。微調整などはする。
その間に予期できる別のものに着手する。
納期前倒し、例えば5日で提出する。
夫(あたかも直近で苦労して作ったかのように)「できました」
上司など「速いね、ありがとう!」→評価が上がる。夫のやり方を初めて聞いたとき、「はああああああああああ?!」と声が出た。予期して作っておくって何だ。