New Essays Every Monday
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ガイドがなくなる世界
今使っている英単語帳を終えて、ストックしてある次の単語帳も終えたら、自分のレベルに合った、日本語で意味や説明が書かれている本がなくなる。本屋の、日本語で書かれた参考書コーナーに行くことがなくなる。必然的に、英語で書かれた英単語帳だけになる。
大きな書店の洋書コーナーで見た単語帳は、ただ単語が列挙してあるタイプが多かった。日本語で書かれた英単語帳みたいに、記憶を助ける線や色分けが入っているわけではない。すごくそっけない。学習法の本質は変わらないだろうけれども、細かい変更は必要そうで、気乗りしない。そして日本に現物の在庫がない本も多いので、長期的に見てちょっと不便。
Xでこういう話をわざわざ発信すると、嫌味に聞こえると思う。だからここに書く。「これで学びなさい」というガイドがなくなる世界は、自由だが、心もとなくて孤独だ。
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イギリスでの買いもの
イギリスの、家族経営の小さなスタジオで買いものした。注文完了のメールにこうあった:
Thank you for bearing with us while we adapt to life with a baby! We are in the office dispatching orders 3 – 4 days a week. Thank you for supporting our family business!
赤ちゃんとの生活に慣れているところです、ご協力ありがとうございます。私たちは週に3、4日出勤して発送業務をしています。私たち一家のビジネスを支えてくださりありがとうございます。
ほのぼのした。SNSを見ると、4月にお子さんが生まれたばかり。もういくらでもごゆっくり時間をかけてくださいという気持ちになった。
発送は遅めだし、届くのも国によっては6週間かかるとのことだったので、のんびり待つつもりでいた。「クリスマスまでに届くといいなあ」と思っていた。
しかし品物は注文から1週間で届いた。トラッキングによると、税関は土日も仕事していた。みなさん、仕事めっちゃ速いじゃん! 届いたステッカー、大切に使う。
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眉間の編みもの
knit
直訳:編む
こういう意味もある:眉をしかめる編みものを再開した。「初心者にはちょうどいいらしいが全く欲しくないもの」で徐々にレベルアップするよりも、最初から欲しいものを編むスタイルでやってきた。マフラーをふたつ編んだあとは、ずっとウェアばかりだ。といっても、作り上げるのに数ヶ月かかり、そのあとは「もう編みものなんてしたくない」と思う期間が年単位で続くので、次に編みものをしたいと思ったときは、「えっと、作り目ってどうやるんだっけ」のレベルから始めるのが常である。
それをそろそろやめたいな、長く楽しく、スキルを身につけていきたいなと思った。そのためには模様編みを上手くなりたい。アランセーターを作りたい。なわあみ用の針を使えるようになりたい。
本屋の手芸コーナーで、初心者用セーターの解説書を買った。載っているやつ、全部着たい。独学はどの先生につくかが大事だと思っている。この本の先生は合う気がする。
この数年、いかにアランを避け、単純な編み方だけど高級そうに見える模様編みをするかばかり考えてきた。いざアラン。眉をしかめて本を読み、先生の教え通りに針と糸を動かした。「えっ」と声が出たくらい、なんか簡単だった。ほ? これで、よい? いいのか。あらまあ。何だ私のアランへの身構え。
やりたいことがいっぱいあるので、うまいこと編みものを生活に組み込めるといい。