New Essays Every Monday
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私にとってはすべてがギリシャ語
be all Greek to me
直訳:私にとってすべてがギリシャ語である
意味:ちんぷんかんぷんであるリスニングの勉強に、「クリミナル・マインド」を見始めた。FBIの話。昔見たときは、勉強の意識なく、英語音声と日本語字幕だった。今回は英語音声と英語字幕。
6割くらいは難なくわかる。2割は巻き戻すなどしてがんばればわかる。残りの2割はわからない。主要人物の発音は明瞭で聞き取りやすい。だけど、緊迫した雰囲気で犯人のプロファイルを分析するシーンなどが、とても速い。リード氏については専門用語の列挙を1.3倍速で話す。字幕を見てもちんぷんかんぷんである。
何がちんぷんかんぷんなのか、要素を特定するのは大切だ。特定できれば対策が打てる。訓練の計画を立てて実行できる。そういうことが、大学時代よりずっとうまくなった気がする。1日1エピソードを目標に、スピードに慣れたいと思う。
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9月4週目の日記
9月18日(月)
書斎の観葉植物に、ぴょこっと新しい葉が生えた。ただ水やりだけを続けた、近視眼的な夏が終わろうとしている。季節は秋冬のほうが好き。こっくりとした色と雰囲気の部屋が好き。涼しい風が吹くまえに、昼からやっているクラフトビールのバーに行きたい。西日を受けながらお酒を飲んで、ポテトを食べて、ぼけーっとしたい。9月19日(火)
夕食から1時間後、夫が私の部屋に来て「ねえ、これ一緒に食べない?」と言った。「あれ、さっきデザートの梨を出したのに、他のお菓子かな? なんだろ。ひゃっほー」と近寄ったら、小分けパックのもずく酢だった。賞味期限が1日切れたやつ。食卓に座って、開け口をぺりっとめくり、数回に分けて飲んだ。こういうの、彼らしくて好き。9月20日(水)
頭が動くようになってきて、久しぶりに仕事。たっぷりたまっているように見えて、本質をつかめれば少ないように思える。9月21日(木)
お世話になった士業の男性に贈ったものを届け終わったと、ヤマトからメール。ほどなくして、彼からお礼の電話がかかってきた。初めて会ったとき、彼は堅いスーツとは裏腹に、くまのプーさんのペンケースを持っていた。話の流れで言及すると、「好きなんです。特にクラシックのもの。今日もこれから展覧会に行くんです」と微笑みながら言った。それを覚えていたので、洋書の、イラストがフルカラーの4冊セットにした。持っていらっしゃるかも、という心配は杞憂だった。「いやあ、素敵です、かわいいです」と話していて、その声がかわいかった。9月22日(金)
名駅で買いもの。コンタクトレンズ、食材、お花。夕食は豚の角煮。ゆで卵もたっぷりと。STAUBの鍋で作ったら、あっというまにできた。手間がかかるように見えて、放っておけばいいの、楽でいいな。帰ってきた夫がはしゃぐ。「角煮、好きなん?」と聞いたら、「こういうの食べたかった」と言った。手術以来、私の元気がなかったから、「言うと負担になると思って」と付け加えていた。料理らしい料理を作ったのは久しぶりだ。たぶん、私たちは同じ気持ちを共有している。その表現として、私は角煮を作り、彼は本心を隠す。9月23日(土)
モーニングページを始めた。毎朝、ノートにばーっといろいろ書く手法。ジュリア・キャメロンという人が創始者。ジュリアの本を久しぶりに買ったので再開した。彼女は「ノート3ページ分よ」と言うけれど、日本語でやるのは少々難しいと思う。私はニーモシネのB5ノート1ページでOKというルールにした。このノートはページが3分割されている。3ページならぬ3パラグラフというところ。9月24日(日)
夫とスーパーへ。もうすぐ新米の季節。ひいきにしている西塚農場は、秋に収穫したつや姫を毎年夏前には売り切る。今年は10月の下旬から新米の発送を開始する予定。それまでの、つなぎとしてのお米をどうするか。私にとってのお米は、西塚農場のつや姫かそれ以外か。ローランドみたいだ。西塚つや姫以外どうでもいいと思っているわりに、自分が日常に戻ったのが嬉しくて、「あれにしようよ」「これはどう?」と話し合って決めた。愛知のあきたこまち。 -
9月2週目~3週目の日記
9月6日(水)
手術の日。医療従事者のチームワークはすごい。私が手術台に横たわる傍らで、声を掛け合い、てきぱき仕事をしていく。私はひとりで考えたり調べたりする空間と時間が多めに必要で、かつ人とのコミュニケーションの時間はひとりの時間と切り離したいタイプなので、彼らのようには働けないなと感嘆していた。オペは寝ている間に終わった。麻酔が抜けるまで気持ち悪かった。吐き気が強いし、体が痛くて眠れないしでたいへんだった。9月12日(火)
経過が悪いところがあって再手術。前回は緊張しっぱなしだったのに、2回目は落ち着いていた。唯一、麻酔が切れたときのことを心配していたけど、短時間、麻酔量少なめですんだので平気だった。9月13日(水)
医師が、今度の経過は順調に見えると話していて少し安心した。太い緊張の糸がぶちっと切れて泣いた。看護師に処置されることに慣れてきた。9月14日(木)
医師が、経過が順調だと話してくれて心の底から安心した。noteの創作大賞は落選したけれど、そんなこと(というと応援してくださった方に失礼かもしれないが)よりも、回復に向かっているほうが大切だった。文章を読んだり書いたりする私の目的ってなんだろうなと、中間選考を通過した作品を読みながら考える。私の価値基準で行こうとあらためて思う。今回書いたものは、何よりも夫が喜んでくれたことに価値がある(返事のnoteまでもらった(現在非公開))。周りの人に喜んでもらえたことに価値がある。9月16日(土)
医療用ホチキスを取ってもらった。残りは、再手術分の抜糸だけ。数日先でも、先のことを考えると待ちくたびれるので、毎日その日の、目の前にあることにだけ集中して、感謝するようにしている。9月17日(日)
スープストックトーキョーで買っておいた冷凍カレーを夫と食べる。夫は東京チキンカレー、私はえびのフレンチカレー。「おうちスープストックだ!」と言って楽しんだ。事実列挙の文章は好きじゃなくて、それを経てどう思ったかとか、何を連想したかを中心に書きたいのだけど、このところそのスイッチがオフになっていてうまくいかない。冷静に、落ち着いて、無感情でいようとする感じ。時間に「淡々と過ぎていってください」と思いつつ、心のだいぶ奥のほうで、「つまらん」とふてくされている。