Writings

New Essays Every Monday

  • パフェを食べられない日に

    パフェを食べたいけれど、店へ行くには心が折れる暑さの日。
    そんなときに作るのがこれ。
    白玉、みかん、つぶあん、ハーゲンダッツバニラ。
    自分で作ると白玉を増量できていい。
    つぶあんは井村屋のチューブを使うと腐らない。
    白玉、つぶあん、アイスの三角食べをして、たまにみかんの酸味を味わう。
    簡単でおいしいのでおすすめです。

  • 7月4週目の日記

    7月17日(月)
    体調が悪すぎる。新しく飲み始めた薬の副作用なのか、PMSなのか、どっちもなのか、判断がつかない。先生に電話したら、副作用が出る薬じゃないとのこと。じゃあPMSだ。そういえば腰が痛い。

    7月18日(火)
    私は名古屋市長を、親しみを込めて「たかし」と呼ぶ。今日はとても暑い日。市内の学校に、「エアコンがない場所での体育の授業禁止」を通達したとニュースで見た。たかし、やるじゃん。夕飯を食べながら、夫と一緒にたかしを称えた。国の政治はよくわからないことが多いけど、市や区の行政は身近でわかりやすくておもしろい。

    7月19日(水)
    結婚10周年。日常的なごはんを作ろうという話になり、私の地元、大分県の鶏めしと、刺身、味噌汁の材料を買いに行く。酒の岡田屋で初めて日本酒を買う。高島屋の地下で鶏肉を買う。刺身はたこ。全部で5000円。とびきり豪勢じゃないのが、なんかいい。小さなひまわりのブーケも買った。帰って家中を掃除してから飾った。

    7月20日(木)
    朝、ひまわりがしおれていた。花屋でもらった栄養剤を入れてしばらくしたら復活した。すくすく元気。

    7月21日(金)
    ジムのマシントレーニングの日。筋肉痛と眠気が強く来るので、週1回、金曜日だけ。マシンは、膝や腰を痛めずに、正しいフォームで筋トレできるのが魅力。下半身を中心に鍛えた。

    7月22日(土)
    夫、美容室の日。noteを読んでくれた美容師さんが、「Back to 初心」をテーマに切ってくれた。マッシュショート、外国の少年風。めちゃくちゃかわいい。褒めていたら、彼は得意げに体を回転させたり、頭を揺らしたり、「フッ」とキメ顔をしたりした。まぶしいいきもの。

    7月23日(日)
    縁を切った母親からの連絡に気が滅入る。父の死後の法的手続きを怠ったことでよくない事態に陥っているらしい。私は既に手続きを済ませているので、彼女の問題とは無関係である。今日は1日を勉強と読書で埋めた。だけどその隙間、食事を用意するときなどに、過去のできごとがあれこれ思い出されてきつかった。また自分を、また生活を壊されるんじゃないかと怖い。うずくまって泣いていたら、眼鏡に涙が溜まった。夫が現れて、「もー。こんなにぐちゃぐちゃにしてー」と引き取っていった。彼はクリーニングした眼鏡を差し出して、「これつけてたら最強」と言った。

  • 7月3週目の日記

    7月10日(月)
    舞台「桜の園」のチケットを買った。平日の昼公演しかなく、「誰が行くねん」と思ったが、私たちである。夫は年休をとった。年初に観た「かもめ」といい、チェーホフの年だ。「桜の園」の読後は正直「ふーん」という感じだったけど、演出が新しそうなので楽しみ。他の短編も読み進めよう。

    7月11日(火)
    最近ずっと書いている文章に夫の意見を求める。彼は「ここはいらんね」とばっしばし切ってくる。それは往々にして、私が「これはなーいまいちかなーリズムがなー」と思っていた箇所。その一方で「ここは紺ちゃんの感情でしょ、大事にしよ」とか言う。この視点の一致やスピード、バランス感覚がたまらん。

    7月12日(水)
    今日も今日とて文章を書いた。9割完成してるように見える原稿をさらに磨いたり、数文字削ったり、思い切って壊して書き直したりするのは楽しい。この段階になると、音楽を流しながら作業する。書く前の構想用は比喩の多い曲を選ぶけど、推敲用はわかりやすい言葉の曲を選ぶ。TXTの「紫陽花のような恋」にした。いい曲。歌詞がシンプルで、繰り返し聞いていると頭のモードが切り替わり、文章を音楽的に修正するのに役立つ。音読でつっかえる場所、かたい表現、すぐに理解しにくい文章、漢字や同じ音が続く箇所を変えた。

    7月13日(木)
    noteにエッセイを投稿した。コンテストに応募するためのアカウント。準備から公開、告知ツイートまで、ずっと緊張していた。読んでくださった方からのハートやリプライがうれしい。

    7月14日(金)
    会社員の頃にお世話になった人たちや、学生時代の友人に連絡する。普段は自分から「読んでください」と言うタイプじゃないのだけど、殻を破ってみた。会社の人には連絡した勇気を褒められ、食事に誘われ、友人には「こういう作品書いたらまた見せて」と言われた。うれしくてにまにましたり泣いたりした。なんというか、オンラインのハートだけ見るとただの数字なんだけど、その中に確実に、リアルの知り合いやSNSのフォロワーさんがいることがすごい。

    7月15日(土)
    夫と、映画「ワン・デイ 23年のラブストーリー」を観た。23年分の7月15日に焦点を当てた作品。昔一緒に観たはずなのに彼が覚えてなくて、もう一度観ようと約束していた。本当は日中に観るつもりが、おたがい昼寝でいそがしくて夜になった。私たちの23年の定点観測、どんなだろうな。ハグか寝てるか食事してそう。

    7月16日(日)
    週末、夫とスーパーに行くのが好きだ。生活してるって感じがして、何年経っても飽きない。暑かったので、「暑い」と言うのを禁止した。ふたりで「寒い」とばかり言っていた。最近私の食欲がないから、値段が張ろうが何を買ってもよいことにする。いくらとハーゲンダッツ。お昼は海鮮丼、おやつに白玉クリームあんみつを作った。夜、急に体調が悪くなる。台所にぺたりと座っていたら、それもままならなくなって、倒れてしまった。声が出なくて、夫を呼べなくて、呼吸が上がってパニックになりそうだった。しばらくして、声が出るようになって呼んだら来てくれた。安心したら涙が出てきた。