Writings

New Essays Every Monday

  • 5月5週目~6月1週目の日記

    5月29日(月)
    折りたたみ傘を持ってジムへ。持ち手の樹脂がべとべとして困る。ただでさえ、雨で気持ちがどんよりしているのに。ミナペルホネンとSENZがコラボした、強風でも折れない傘。強風で出歩くことはないから、買い換えよう。かさばってもいい、持ち手は曲がっているやつがいい。

    5月30日(火)
    どうも調子が悪い気がしてぼけっと様子をみていたら、やっぱり調子が悪かった。鼻風邪だ。頭痛もある。葛根湯とビタミンCを飲む。ジムに毎日行くつもりが、早くも断念。冷凍のちゃんぽんにシーフードミックスを追加して夕食に。にんじんは全部夫にあげた。寒くないのに鼻水が止まらない。

    5月31日(水)
    体調が悪い人のことを、うちでは「悪人」と呼ぶ。体調が極めて悪い場合には「極悪人」になる。悪人になったときは叱られるし、風邪をうつすなと煙たがられるけど、更生への道は明るい。安静にしているだけで「えらい」と褒められる。

    6月1日(木)
    ジムへ。男子中学生3人がうしろからやってきた。全員、自転車を引いたまま、おしゃべりに夢中。端の人が私の腕にがりーっと自転車を当てた。そのまま、道いっぱいに広がっていくので、「危ないです」と声をかけた。「あ」と言われた。もう少し歩いた先に、女子中学生がいた。リュックのせいでスカートが上がっていた。横断歩道のタイミングで伝えたら、「ありがとうございます!」と言われた。差。

    6月2日(金)
    雨がすごくて、窓の外が真っ白。風も強い。朝いつも通りに出勤した夫が、昼過ぎに帰ってきた。帰宅命令が出たらしい。仮眠明けに横にいたので夢かと思った。小躍り。電車が動いているうちに戻ってきてくれてよかった。川沿いに住む友人を心配しながら寝落ち。

    6月3日(土)
    昨日の会議は初めての形だったから、前日は眠れなかったし、当日も長く緊張したままだった。おかげで今日はくたくたに煮た白菜みたいな体をしていた。オーダーしていた指輪の引き取りで栄の三越へ。石なしの、夫とまったく同じデザインの結婚指輪に変えた。今までのものはダイヤの隙間に汚れがつくのを恐れて、外していることのほうが多かったけれど、これで四六時中つけていられる。なだ万のお弁当をテイクアウト。ぜいたく。

    6月4日(日)
    ストウブの鍋いっぱいに肉じゃがを作った。しばらくのお弁当の具材。夕食にも出したら、夫が目をキラキラさせて食べていた。保存容器に詰めているとき、「大丈夫?入る?閉まる?手伝おうか?」と言ってくる。手伝うというのはつまり、追加で食べますという意味だ。「明日のほうが味がしみておいしいですよ」と返した。

  • 火事はどこ?

    Where is the fire?
    直訳:火事はどこですか
    意味:そんなにスピードを出してどこに行くのかね

    スピード違反したドライバーにかける警官の言葉。
    そんな状況でもユーモラスなの、すごいな。
    先週の私に言ってあげたい。

    焦らなくていいことを焦って疲れた。
    回復に数日を要するのは久しぶりだ。

    本を読めない日はコナンを観ている。
    このところ、アマプラで何回観ても「続きを観る」が表示されなくて、どこまで観たのかわからなくなっていた。
    雑に選んだら、少年探偵団が火事にまきこまれる話だった。
    おっと、私はここに駆けつけてたの?

    設定を確認したら、夫のアカウントで観ていたことがわかった。
    アプリをインストールしなおしたとき、選択し忘れていた。
    彼のホームはさぞかしコナンだらけだったことでしょう。
    自分のアカウントを選んだら、ちゃんと「続きを観る」が出てきた。
    小さなことにでも、立ち止まるのは大切。

  • 5月4週目の日記

    5月22日(月)
    疲れているとき、よく言い間違える。頭と口が一致しない。これまでの実績は
    ・換気扇→かつおぶし(「か」と文字数の一致)
    ・お風呂に入ってください→クローゼットに入ってください(とにかく入ってほしかった)
    ・おかげ横丁で食べ歩きしたいです→おかげ横丁で食い逃げしたいです(とにかく食べたかった)
    今日の新作は、「鶏胸肉でお仕置きしたい」だった。本当は「鶏胸肉で作り置きしたい」と言いたかった。

    5月23日(火)
    「きょうのはてなブログ」にピックアップしてもらえた影響で、アクセス数が伸びた。引用箇所は、手間をかけたキッシュを夫が一瞬で食べたところだった。帰宅した夫が「ぼくの手柄ってことやな」と言った。「ん?」と返したら、主語が「ぼくたち」に変わった。ぶんぶん激しい握手をした。

    5月24日(水)
    ホットケーキが苦手だったけど、最近好きなレシピを見つけて、朝食に焼いている。ふわふわじゃなくて、もちもちが好み。卵1個、牛乳100CC、小さめ4枚というキリのよさも気に入っている。仕事柄、味や食感はもちろん、製造しやすさも気にしてしまう。こういう細かさとか微調整、なんか人生って感じ。

    5月25日(木)
    ミルハウザーのThe Next Thingの予習。いつのまにか現れたディストピア。友人が好きそうな作品。夕食はゴーヤチャンプルー。ゴーヤの種が真っ赤に熟れていて、ぎょっとした。先週肉屋で仕入れたウィンナーと、男前豆腐を混ぜる。味付けが薄すぎて、ラー油が出勤。クラフトビールを1缶、ふたりで分ける。お高めのやつ。彼は自分では買ってこないけど、私が買ってくると積極的に飲む。もう少し遠慮してくれてもいいぞ。謙虚さがあると、こちらも分けてあげてもいいかなという気持ちになるものだ。

    5月26日(金)
    午後がまるまる会議の見込みだったので、朝をゆっくり過ごした。なぜ「ワッフルを焼こう」と思ったのかわからない。砂糖と卵に泡立て器でしゃかしゃか空気を含めているとき、なかなか角が立たなくなってから後悔した。ここまで時間をかけて食べたいのかワッフル。ここまで時間をかけたら食べたいと言わなくちゃいけないワッフル。まだかな。ハンドミキサーが欲しいな。うーん。あー。腕痛い。そういえばー……。結局頭が仕事モードになり、考えごとをしながら作った。結果オーライ。はちみつがよく合う味だった。

    5月27日(土)
    4月にあまり食事を摂れなかった影響でぱさぱさだった体に、潤いが戻ってきた。栄養が行き渡っている感じがする。髪がつやつや。肌がぴかぴか。お風呂でコンディショナーを洗い流すとき、スキンケアをなじませるときの感触が違う。底に落ちても戻るんですねえとしみじみ。とはいえ月末オブ月末、しばらくの食事は質素に。トマト、レタス、卵の和風スープがおいしかった。

    5月28日(日)
    文学の個人レッスン。ミルハウザーのThe Next Thing。彼はなぜこんな文章を書けるのでしょうかという、疑問文に見せかけた感嘆文を毎回生成している。今回はミルハウザーにしては珍しく事件が展開する。異質なものがじわじわ侵入する、不気味な感じはさすが。昨日から始めたお腹の筋トレの影響が早速出ている。じわじわ痛い。じわじわ梅雨が来る。じわじわだらけの日。