Writings

New Essays Every Monday

  • 8月5週目~9月1週目の日記

    8月28日(月)
    たくさん勉強をしてから名駅へ。夫が飲み会でいないので、普段食べないものを食べちゃえと思い、ウニと白ワインを買った(夫はウニが嫌い)。気持ちが落ちているときの策にはいくつかのレベルがあるけれど、その中のデンジャラスレベルのとき用のリストに入れようと思う。繊細な味なので、静かにゆっくりと食べたほうがよく、そうなると自然と瞑想的な感じになり、リラックスする。正直、この量がこんなに高いの!?という感じだったけど、新しい発見があってよかった。いつか、瓶詰めのおいしいやつを取り寄せるぞー。

    8月29日(火)
    体調がすこぶる悪い。私には子どもがいましたっけ? 3人くらいおんぶしてましたっけ? と勘違いするくらい、肩から頭にかけてずーんと重かった。頓服の薬が1錠では効かなくて、もう1錠飲み、昼間から寝ていた。帰ってきた夫も体調不良。風邪の咳を引きずっていて、しゃべるのが大変そう。夕食はごま豆乳鍋を一緒に作った。作りながら、今日のできごとを話した。

    8月30日(水)
    嫌なメールのやりとり。疲れた。

    8月31日(木)
    単語帳の単語編が終わり、熟語編に入った。「熟語って、知ってる動詞と前置詞の組み合わせでしょ!」と見込んでいたけど、とても甘かった。知らない単語と知ってる前置詞の組み合わせだった。もはや熟語編というか単語編の延長戦である。それでもすべての動詞の意味と語源を調べて書き込んだら、なんとなく覚えられそうな気になった。

    9月1日(金)
    一日中伏せっていたが、久しぶりの友人とのLINEで癒やされる。東京に行ったら一緒にごはんを食べたい。年を重ねてからこそ話せることってあるんだなあと思った。最近、あまり好きじゃないと思っていたグループLINEを退室したり、頻繁に既読スルーしてくる人をアドレス帳から消したりした。大切にしたい人とそうではない人がわかるようになって、よい。返信がゆっくりでも率直に話してくれる人が好き。

    9月2日(土)
    熟語を覚えられる見通しが立つ。単語も熟語も、キモは面倒くさくても語源を調べることだと思う。そこからイメージ記憶までもっていければ忘れない。私は「英語ができる人」のロールモデルを、英文読解の本で有名な北村一真先生にしている。私が学部生だったとき、同じゼミの院生だった先輩。難しい英語をゴリゴリに読む姿に感銘を受けすぎて、私はどれだけ英語ができるようになろうと、「北村さんには及ばぬ」と自戒する。今日も熟語を覚えた。しかし北村さんには及ばぬ。

    9月3日(日)
    しばらく手術で不在にするので、食材の買いだめと、おかずの作り置き。夫は自分のために料理しないし(私と一緒)、買ってくるものも揚げもの、肉、カップ麺、ポテトサラダ、マカロニサラダになりやすくてよくない。とはいえ、そんな悪魔の楽しみもわかるので、ほどほどの作り置きにする。生理で頭がぼけーっとしていて、休み休み台所に立っていたら、彼がやってきて「体調が悪いの、ぼくが足りないせいだよね。ごめん。反省してる」と言ってぎゅーっと抱きしめてくれた。私が作ってさしあげたレモンサワーでほろ酔い&ご機嫌。おもしろくて元気が出た。夕食は途中から一緒に作ったスンドゥブチゲ。

  • 8月4週目の日記

    8月21日(月)
    ルセラフィムのライブチケットを発券しにいく。帰って調べたら、彼女たちよりも天井のほうがよく見えそうな席だった。ライトスティックをもってなくて気が引けるので、ちょうどいい。

    8月22日(火)
    夫がセミロングが好きらしいということで伸ばしていたが、ショートボブに戻すことにした。「ふわふわセミロングにしたってどうせ1日。あとは縛る。伸ばしてる間も縛る。そんな一瞬のかわいさより、いつも安定的にかわいいほうが断然好き」とのコメントを受けたから。夏に伸ばすってそういうことじゃん!とは思いつつ、私もショートが好きなので利害関係の一致。美容室の予約をした。

    8月23日(水)
    ルセラフィムのライブ。ライトスティックもたない、グッズ買わない、ひとりとなると、わりと身軽な参戦だった。Aブロックのいちばん後方にもかかわらず、結構近くて見えた。ガイシホールはちっちゃい。次のツアーはきっとドームだろうから、この距離で見るのも最後かなと思った。

    8月24日(木)
    美容室でカット。前髪つきショートボブに戻った。これですよ、これ。落ち着く。美容師さんが「絶対こっちのほうがかわいい」と言う。帰りに夫に頼まれた紅茶ハンティングへ。いろんな種類の紅茶を買っておいて、朝選ぶのが楽しいらしい。定番のものをひとつ、新しいものを3つ買った。主にアールグレイとイングリッシュブレックファスト。予算は預かっていたけれど、足りないので私のおこづかいを出した。帰宅した夫に、新しい髪型をたいそう褒められる。多角的に観察され、入念になでられる。「やっぱこれだねー」と言われて、トッポみたいな気持ちになる。しばらく、どんな願いでもきいてもらえそう。

    8月25日(金)
    近所の皮膚科へ。7月の終わりから他院でルメッカを始めたのだけれど、看護師さんが怖かったので転院(施術中、個人的なことを根掘り葉掘り訊いてくる人だった)。一般皮膚科がメインで、最近美容皮膚科を始めた老舗の病院。お安め、毎回無料で顔写真撮影あり、毎回皮膚科専門医の診察あり、診察はめっちゃルーペ使う、全体的な雰囲気がいい。ということで通うことにした。こういう当たり前っぽいこと、美容皮膚科はそうでもないので嬉しい。

    8月26日(土)
    夫の風邪がぐずぐず長引いている。咳だけ残っている。だるそうなので、ひとりで買い出しに行った。日焼け止めが汗とともに流れる。風は涼しくて、秋の訪れを感じる。夜、たけのこごはん、ささみの大葉チーズ焼き、九条ねぎの味噌汁を作った。ふたりとも、たけのこごはんを食べ過ぎる。野菜が入っているのでゼロカロリー。

    8月27日(日)
    1ヶ月ぶりの、文学の授業の日。大学の試験の採点を終えたらしい先生が、晴れ晴れとした顔をしていた。ミルハウザーのThe Knife Thrower。ふたりで解釈を話し合ったり(最後の女性は死んだかどうかetc)、新興宗教とカルトの違いについて教わったりした。

  • 書くこと

    全力投球タイプの文章について。

    構成がぱあっと思い浮かんだが最後、書かずにはいられなくなり、胃酸の分泌が増し、眠りが浅くなり、絶え間ない頭痛が訪れ、パソコンとプリンタがせわしなく動き始める。
    書き終わったと思ったら、次のステージの始まりだ。
    人に見せて、意見をもらって、推敲を重ねる。
    夫はこういうとき厳しい編集者で、私が密かに「なーんかしっくりこないんだよな、ここ」と感じている部分は残らず指摘してくる。
    そうやってもらった意見を含めて、ぎりぎりまで磨く。

    「文章を書くのが楽しい」「言葉が好き」と言う人をたまに見かけるけど、よく体がもつなあと思う。
    私は磨く行程こそ好きだけど、他は大きな力にひっぱられて動かざるを得ず、ぼろぼろになる感じなので、手放しに「楽しい」「好き」とは言えない。
    普段書いているのは、全力投球タイプじゃない、気楽な文章。
    書いていて胃酸が出過ぎたり、ゾーンに入ったり、丹念に磨いたりはしていない。

    でも本当は、全力投球タイプの文章をもっと書きたい。
    唯一書いたことのないジャンル、小説も書けるようになりたい。
    書くこと、というか表現を、生活と切り離せないような感じにしたい。

    家庭教師の先生が、クリエイティブライティングで修士をもっている人なので、質問してみた。
    いろいろ話したけど、大切なことの要旨は「自由だよ」だった。
    「自由になるのがたいへんなんだけどね~」とも笑って付け加えていた。
    書く練習方法を教わったので、やってみようと思う。